甲板掃除の抗界日誌
快賊団設立を目指す、下積み清掃員の日誌。
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骨折ダイクストラ
八月十六日 にちょー くもり 風浪階級 2.Smooth(小波)


ファイズギアのコンプリートセレクション
買いました。


ごきげんよう、百式です。
一日一変身。


さて。
そろそろリクエストの多かったわしの骨折原因について語りたいと思う。
文章力のリハビリがてらちょっと物語風にいってみるかな。
本来わしは○○くんと呼ばれているが表記上は「百くん」とする。
れっつごう。

……いつの間にか大作になってしまった。
オンナノコは俺のキモチワルイ本性と文章を見たくないのであればヨマナイデ!


--------------------------------------------------------

深夜三時。
大して広くも無いバンガロー。
何人もの子ども達が転がるように寝ている中、俺は一人寝付けないでいた。

合唱などと呼べないほどの虫の鳴き声、窓の隙間風に揺れるカーテン、電流の安定しない常夜灯……。
いくつもの音が入り混じり夜を演出してはいるが、俺の耳にはそのどの音も響いていなかった。
ただ一つ、俺に聞こえていたのは……。

目の前の少女の、か細い呼吸音だけ。

息があたるほど近く。
自分と年が十以上違う少女がそこにいる。
通常ではありえないこの状況にどうかしてしまいそうだった。
必死に意識を別の場所に持っていこうと、目を閉ざし他の音に耳を澄ませようとする。
せめてこの喧しい自分の心音で気を紛らわせてしまいたい。
……そう思ったときに限って、自分の顔に当たるこの風が意識をさらっていく。
夜の風とは違う、妙にあたたかいこの風が。

「ん……」

少女が短い撥音と共に身じろぎをする度に、俺の心臓が跳ね上がる。
少女が目を覚ましてはしまわないか。
少女の後ろにいる少女の母が目を覚ましてしまわないか。
偶然とはいえ、ここまで近い位置にいる俺と少女のこの状況に、
誰かが気づいてしまわないか……。

少女が寝付いてから数刻。
いったい何度この不安に襲われたことだろう。
何度、この不安とは別の、自分の中の獣じみた欲望に襲われたことだろう。

そもそも、なぜこのようなことに……。


―――前日。夕刻。

「百くんきもーい!きゃははは!ここまでおいでー!」
『ウェーイウェーイ!』

走り去る少女と数人の男子。
その手に握られた空のバケツと、頭からケツまでびしょぬれになっている自分との関連性に気づくまでに、数刻を要した。

「貴様らぁー!俺のこの服は水着じゃねえっつってんだらぁクソァー!」

「あらあらごめんなさいねえ」という表情のマダムを背に、俺と同じくびしょぬれになったTシャツのドナルドあいぼうを胸に抱え、我報復せんと走り出す俺。

……そう。
俺は夏休みに入った子どもたちをつれ、子ども達の親御さんたちとキャンプに来ていた。

マダムたちが夕飯のカレーの片付けをしている間、自分たち引率青年の役割は子ども達の注意をひきつけること。
すなわち適当に遊ぶことだ。
元来子どもに好かれやすいというか、同列に扱われやすい俺は、この「注意をひきつける」ということには適役だった。

「ちょっといいかしら」

先ほどバケツ爆撃をしてきた子ども達に、全力で「リメンバーパールハーバー!」と叫びながら水鉄砲を斉射していたところをマダムに話しかけられる。
聞くに、仲がいいようだからこの後子ども達を寝かしつけてほしいとのこと。
この後はマダム同士の飲み会があるのだが、子ども達は寝る時間なのでその監視が必要なのだ。
今回のキャンプではもともと仲のいい引率青年がさほど来ていなかった俺は、快くこのお願いを引き受けた。

そして寝る時間になったが、子ども達が簡単に寝ることなどあるはずもなく、怖い話や恋バナなどで盛り上がってしまう。
そこでわしが「そろそろ飲み会で出来上がったママンたちが帰ってくる。バレたら相当こわいわよ」と告げることでやっと大体の子ども達が眠ってくれた。
しかし一人の少女が「いちばんさいごまでねなかったらかちだ!」とか言い出したせいで一人がなかなか寝てくれない……。
しょうがないので隣にいてずっと説得していたところ、出来上がったその娘のママンが眠りにきてやっと眠ってくれた。

少女が眠り始めて一時間ほど……。

「ぅうー」

べちっ。

「ぬおっ」

突然、少女が小さくうなり声を上げて俺の顔めがけて手を叩きつける。
睡眠時のセーブされていない張り手に軽くダメージを受けつつ、「や、やわらかい…」などと思っている俺。
おにゃのこの寝顔を見つつ、さらに手の感触を確かめながら眠りにつくとは欣幸の至り……とか変態じみたことを考えていると、再び少女が動いた。

ぐいっ。

「くぉっ」

なんと今度はもう片方の手を俺の頭に載せ、抱き寄せるように俺の頭を自分の顔近くに持っていったのだ。

(近い近い近い近い…!)

あせる俺。
ちなみに少女と俺は体を反対方向にして、頭が向かい合っている状況である。スパイダーマンのキスシーンのような。
不可抗力とは言え、こんな状況になっていて言い訳ができるのか!?

……そのまましばらく時間がたち、冒頭の状態に至る。

(さて、どうしたものか……)

ちょっと、いやかなり異常な状態に、流石の俺様も戸惑う。
こう、いろいろと魅力的な状況で、少女の魅力的なトコロがこうイロイロと魅力的でわしのイロイロなトコロがイロイロといろいろ。

----------ちょっと脱線---------------
誤解がないように言っておくと、俺はロリコンではあるが紳士を自負している。
それとこれと関係があるか無いかは別として、このとき考えていたことは「うへへ幼女が目の前でぐへへへ」ということではない
これは断言できる。
ではこのときの俺の思考状態がどうであったかというと、

「どうしよう、いけないよこんなこと……(ドキドキ☆)」

である。いやマジで。

他のロリコン野郎やペド野郎がどうかは知らんが、俺はなんというか性対象としてとだけではなく恋愛対象としてもそういう年齢の子でも大丈夫というかバッチOKな感じで、こういう状況のときの心境としては、
「はじめてのりんかんがっこう!かくれんぼをしてたら、押入れで好きなあのコと二人きりになっちゃった☆」
というような状況に近いのだ。
俺自身の恋愛系の感情とかが小・中学生で止まっている感じなのかもしれない。
シャイでピュアなのよ☆キャッ☆
----------脱線終わり---------------

どうしたものかと考えをめぐらせたところで答えなど出るはずもなく、
悶々としたまま夜を過ごし、結局一睡もできないまま朝日を拝むことになる。

そして迎えた朝。

ママンが起きた瞬間にすばやく俺もゲットアップ。
別の箇所がゲットアップしてたんじゃねえのとか邪推するヤツはナンセンス。

そして隣に寝ている少女を起こす。

「朝だぞ」
「ぅにゅ……おはよぅ。……もう朝?」

そう。朝だ。
キャンプ最終日の、そして……

―――俺と、この娘が過ごせる、最後の朝。

その娘が引っ越す予定だというのは知っていた。
父親の仕事の関係で、ここからは少し離れた他県に引っ越すことになったそうだ。
別にそれが理由で連日のキャンプでその娘を贔屓していたとか、そういうつもりはない。
俺にそのつもりがなくても回りにそう映ったなら仕方がないが……できるだけそうはならないように努力はした。
俺はいつだって、どの子に対したって、全力で元気で、全力で馬鹿で、全力で楽しい存在であるという印象を持ってほしかった。

だから、その日の最後に誘われた、「だるまさんがころんだ」も、全力で遊ぶことにした。


だるまさんがころんだを始めて数十分。
すでに鬼は三回目。
時間的にそろそろ終わろうかという空気。
俺はすでにタッチされており、次の鬼を決めるための歩数を決めてもらうところだ。
だるまさんがころんだで、鬼がタッチされたときのルール。

①鬼がタッチされた時点で、鬼に「ストップ」と言われるまで鬼でない側は逃げる
②ストップ後、逃げる側に宣言された歩数で鬼は任意の鬼でない人に近づく
③鬼の手の届く範囲に鬼でない人がいた場合、鬼がタッチした人が鬼となる

「きまったー!……五歩!」

叫んだのは、あの少女。
五歩では少し届きそうにない距離にいる……。
時間と別の青年の表情を窺うに、おそらくこのタッチでだるまさんがころんだは終了する。

少女との、最後の、遊戯。
少女との、最後の、時間。
少女との、最後の、ふれあい。

―――この五歩が、最後。
         俺は、大きく一歩を踏み出した。

一歩目。
 まっすぐに少女をみる。

二歩目。
 ただの自己満足にすぎない。

三歩目。
 届いたところで、何を伝えられるわけでもない。

四歩目。
 それでも……俺は……!


「五歩目―――!!」




















 パリッ!




 「オ ゴ ォ !」





……へんな、おとがした。
まるで、シャウエッセンのCMのように軽快な。

目の前には少女。
手が届くにはちょっと足りない距離。
足に曲がってほとばしる激痛は、俺の足がまぎれもなく折れているということを告げている。

「うっひょー!いってー!やっちまったぃ!」

実はだるまさんがころんだをする直前に、皆で水鉄砲で決闘をしていた。
その際に地面はぬれており、大変滑りやすい状態になっていたのだ。
加えてそこは坂道。つま先がむき出しになるサンダルを穿いていた俺の足は、つま先の衝撃に釣られて体より先に回転。
遅れる体の回転の衝撃が足の甲一点に集まり……。
結果足の甲の四箇所を折るという大怪我になってしまった。

青年に担がれながら運ばれる俺。(声もでず)
こちらを窺う子ども達に笑顔で手をふる俺。(顔面蒼白)
荷物を運ぶ用のリヤカーでドナドナされる俺。(油汗まみれ)

そのどれを見ても、子ども達は笑っていました……。


それが、僕の唯一の誇りです……。



― 完 ―


--------------------------------------------------------


船長殿に報告!

笑うがいい!
私には唯一つの悔いも無いッ!

Weigh anchor.



―――後日談。


白い壁。
白い天井。
仕切られたカーテン……。

「暇だ……」

誰が聞いているわけでもないのに呟く。

入院してから四日目。
無事手術も終わり、容態は良好。
回復室から一般の病室に移されはしたが……まだ全快にはすこし遠い。

「最後……挨拶できなかったな」

「タッチも……」という言葉は飲み込んで再び呟く。
足を折るに至った経緯に後悔は無い。
ただ少女に最後の挨拶ができなかったのだけが悔やまれた。

結局あのあとは病院に搬送され、応急処置を受けた後にそのまま手術のため入院となったのだ。
最後に何もコミュニケーションを交わさなかったわけではないが、さすがにリヤカーに乗せられた状態で手を振ったのみというのは味気ない。
インパクトは与えただろうがなんだかしっくりこない気持ちだった。

しかし少女はもう他県……。
自分の見舞いに来てくれることはないだろう。

そう思っていたとき、病室のドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ」

まさかこのタイミングで来るわけはない。まだ手術から数日しか経っていない上に、誰にも面会時間を告げていなかった。
大して期待もせずに答えた。

「きたよー」
「きたー!」
「失礼します……」

まさかが、来てしまった。

例の少女が、母親と妹を連れて見舞いに来てくれたのだ。
反射的に病衣を整える。

わざわざ引っ越した後に見舞いに来てくれたのかと恐縮したが、実際は他県に引っ越す前に、病院近くの少女の祖母宅に泊まっていたとのこと。
とはいえわざわざ来てくれたというのはとても嬉しかった。

しかしそれも今日までで、この後すぐに用意をしなければならないという。
簡単な挨拶と入院中の体験談をジョーク交じりに話し、お別れということになった。
キャンプ中は人前でほとんど話さなかった少女の妹も、なぜかそのときばかりは熱心に喋っていた。

そしてあっさりと来てしまった別れ際に――。


「次、四年後にもどってくるから」


「それまでに、もう少しやせといてねっ」


――そう言って、少女は病院を後にした。


「……了解」


自分の半分ほどの重さの残余であろう、リノリウムの反響に呟く。

ちょっとスパンが長いが、頑張ってみるか。
できなかったタッチは……そのときにでも。


― 了 ―
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この記事に対するコメント

充実してんじゃねぇか!ということで、
後日談のこともきっと実際に会ったんだろうね。
それどこのエロゲ?
後、林間学校をひらがなで書くんじゃねぇ
同じ読みのエロゲとマンガが確かあったはず・・・
【2009/08/17 07:37】 URL | 緋色の2D #- [ 編集]


やべwwwちょっと感動………なんてするわけない!
最後までニヤニヤしながら読ませて頂きました。なんか…あなたは神ですね!
【2009/08/17 08:47】 URL | ジグザストライク #- [ 編集]


大作ご苦労様ですwww
リヤカードナドナ最高www

拝見した限り骨折の主な原因は貴方の自重だと思われますので約束は遵守した方が吉かと
【2009/08/17 19:14】 URL | 縁の下で爆睡中 #YhxRTNrk [ 編集]


女だけど読ませてもらったぜぃw
なんつー、保護者っぷりww
骨折した瞬間、私まで痛ぇとか思ったじゃないかwww
とりあえず君は単なるロリコンではなく
脳内変態という名の紳士ですね、分かります。

某専門学校のクラスメイトで暴走腐女子のmixi上ではリオネスより(長ぇ)
【2009/08/21 16:58】 URL | 皇洵璃音 #- [ 編集]


どうやら俺はナンセンスらしい・・

やーおもろいわw君の文章たのしいわ~
でも ひたすら変態だわ・・
【2009/08/21 19:59】 URL | ぼんぱちぇい #- [ 編集]


変わりないようで安心しました
【2009/08/24 06:12】 URL | ユキヅキ #- [ 編集]


>緋色の2D
ノンフィクションよ
そしてひらがなは正義である。
か わ い い !

>ジグザグ
感動てきストゥリィじゃないか!
超かんどお!

>バクスイ
ウググ
確かにダイエットは必要じゃ
なんとかしないとな

>リオネス
よお嬢ちゃん
脳内じゃなく紳士である!
真実の紳士!

>ボンパッチ
ナ-ンセンス
だから紳士だっちぇ!

>ユキヅキ
俺は変わらぬ!
変わらず紳士!
ジェーントルメェン!
【2009/10/22 22:31】 URL | 百式、 #- [ 編集]


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性別:男

属性:ロリ。八卦は「離」。火属性だそうで。
趣味:げえむ。なんちゃってドッター。ヘボピアノ。文章書いたり。
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